じゃん↓

このパンツ
何色でしょうか
色の話は後で書くとしましてですね
少し前置きよいですか
絶妙な色と質感とシルエットなんですよこれが
裾は少し上げてお直ししたのだが元の縫製に近い仕上げにしてもらった
この緩い空気感、画面越しで伝わるかなー(履いて写せよ?ごめんよごめんよー

抜け感、絶妙な色合い、質感
これぞメイドインイタリーの成せる技
やっぱすっきゃねんないたりあ製
ちなみに庶民のわたしでも手が届く価格だよそこも大事なテンション上がりポイントだ
昔持っていたお気に入りのパンツを思い出したよ、しばらくぶりの好みに出会いテンション上がるわたし
ここまで読んで自慢だと思ったそこのあなた、思ってなかったそこの素敵なあなたも、本題はこれからなのよ黙って付き合え(失礼
さて本題の色
これをお客様に勧めるとしたら何色っていうだろうか
大まかにいうと「グレー系」
でも「グレー」だけで伝わる情報としては幅広すぎてイメージしづらい
じゃぁ、もっと細かくみていこう
じゃん↓

あら、一気に情報量多すぎますわね
上のカラーカードはPCCS
下は「色の名前と言葉の辞典」という本の和名の灰色たち
うーむ、近い色はこのページだと無いかな…
強いて言えば一番左?なになに?蕎麦切色?
これは蕎麦切色です言われてなるほどー!なる人どのくらいおるん
蕎麦の色から連想できればなんとなくわかるがな
…わずかに緑みがかった明るい灰色
ふむふむ…緑みというよりは青みな感じがするなぁ
なんだか色って奥が深いなあ…
もうちょい見てみるか
はい、では次
じゃん↓

お馴染み外来色名のグレーたちのページ
お、この中にやや近い色があるかな
お、スカイグレーが近いか↓

PCCSはltg(ライトグレイッシュ)20か↓

でもですよ、
PCCSに限らず数値で表すものは正確な情報として統一されているため、再現する時には役立つのだけれど
記号と数字で伝えたところでお客様にはふつう伝わらないのですよね
「言葉」で正確な色を伝えるってムズイっすよね
だから、この中で表現するとしたら「スカイグレー」がなんとなく想像もしやすいだろうか

青みがかった明るい灰色…ふむふむ
って感じにはなるよね
薄い雲に覆われたような、明るい曇り空を表す色名です…
わ、めっちゃ想像しやすい!
ということでそろそろまとめよう
このパンツをお客様にわかりやすーくお伝えするとしたならば
「スカイグレーって感じじゃないっすか」
って感じで伝えてみたり「青みの灰色みたいな感じっすかねー」
って感じで伝えてみたり
「うすーいグレーのような色っすかねー」
って感じで伝えてみたり
するわけですよ
ぜんぶ曖昧な語尾にしてるのは、相手の色の見え方と自分の見え方が違うであろう前提で、あえて余白を残してるのさ
しまいには「薄い雲に覆われたような、明るい曇り空を表すような色です…かねっ!」とかなんとか言えちゃったら、もはやなんだかワインソムリエならぬカラーソムリエ風味
詩人の才能あると思うわ
なかなか現実そんな言葉がスラスラと出てくることは少ないとしても
できるだけ、わかりやすい言葉がいいし普段から接している馴染みのある言語で伝えた方が親切だよね
最後に余談だが
和名ってなんかロマンチックやないですかー?多彩そして繊細そして余韻のあるニュアンス
やっぱ日本人て細やかな民族なのでしょうかね
利休鼠
とかさ
茶人の利休にちなんで付けられた色名とか
歴史まで絡んできたりするんですね
あ、そんなんやったらイタリアの伝統色名なんかにもそんなんあるか
日本だけじゃないのかな
ま、掘り下げるとマニアックになりすぎるんでまたおいおい別の機会に書いてきます〜
