人付き合いで波風立てない人々っていますよね
他人に威圧感や嫌悪感を感じさせず、イラッとする余計な一言も滅多に言わず
敵を作らず軋轢も生みにくく嫌われにくい
その人の周りはなんだかいつも平和
ドラゴンボールでいったらおそらく戦闘力5、くらいの善良な民
どれだけ我慢強いのだろう?って思うのだけど、決して無理に我慢している風でもなくて
むしろ軽やかで飄々とした風が吹いている
ただ我慢しているだけの自己犠牲が強い人だと、ちょっとキツい言い方をすると似非平和主義で
自己犠牲が根底にあると纏う空気感がなんとなく重たくなってしまったりするのだけど
そういう人にありがちな悲壮感や薄幸感や隠れた攻撃性も漂っていない
和して同ぜずを体現しているような人
本人は舐められやすいのが損、とか思ってたりする事もあるみたいだけど
年齢を重ねても尚舐めてくる人はそれなりにアレな人…という事実に気づけばそこら辺は割り切れるんじゃないかと思う
人間関係って、仕方なしに関わらざるを得ない人間に対してやっぱりどうしても苦手とか嫌いっていう感情が出てきてしまう時ってあるじゃないですか
わたしは感情的ではない方なのだけど
好き嫌いは多分わりとハッキリしていて
気をつけていてもつい戦闘モードになってしまいがちな時がまぁまぁある
(自分からは攻撃しないけど攻撃性を感じると黙って耐えられない)
まぁやられっぱなしはよくないとはいえ
あからさまなそれはマズいなぁと思って一応気をつけてはいるのだけど
40年以上生きてくると、努力で治せるもんと努力でも治せんもんがいい加減あることに気づいてきたりもして
生まれ持った気質や遺伝などひっくるめて考えると
おそらく一回しんで生まれ直さないと治らねぇな、と諦める事も残念ながらあったりはする
のだけど
演技でも仮面でもいいから波風立てない人の心得は取り入れる努力をする価値はあると思っている
前置き長くなったけど(ここまで前置きだったんかい
それで、ですよ
平和な人の周りには嫌いな人や苦手な人がいないように見えるのだけど
そうでもないらしいのですよね
大人の対応ができる人であることは間違いないし、生まれ持った気質やお育ちや教育などによるところも勿論あるのだけども
果たしてどうやってそのストレスやムカつきの矛先を上手にコントロールしているのだろうとズームアップしてみると
たぶん、心の中では相手に毒づいたり嫌ったり否定したりする黒い感情はちゃーんと存在していて
それを否定するわけでもなく、自分の気持ちをちゃんと大事にしているようなんですよね
確かに
あるものを否定して無理矢理押し込めてもいいマインドにはならなくて
だから、己の好き嫌いの感情はそれはそれとして認めた上で
この人はそういう人なんだなぁー。
と
。をつけて感情がそこで終わるんだろうと思う
相手を倒してやろう、負かしてやろうというコントロール欲求が非常に淡白
自他共に必要以上に無理を強いない
それでも日々付き合わなきゃならない厄介な人や苦手な人に対しては
「こやつとうまく付き合うにはどう使ってやろうか」っていう思考に切り替える、と言ってた強者がいた
みんながみんなではないのだろうけど、平和主義で病まない人って心の内は案外そんなもんかもね
気持ちの持っていき方として「嫌い!」「ムカつく」に囚われすぎてしまうと
ネガティブな感情に支配されて飲み込まれてしまい
そうなるともう結局お互いにとっていいことない結末=バッドエンドなんだよね
漫画の世界は戦闘力が高ければ高いほどオラワクワクすっぞ!になるんだけど
現実の人間関係では戦闘力が低い方に軍配が上がる事は往々にしてある
利用してやろう、って言い方になるとなんだかイヤな響きになるんだけど
どううまく使ってやろう、っていうのはもう少しマイルドでいいなーと
被害者意識にもなっておらず、加害者にもならない感じ
お互いを滅ぼさず生かす考え方としてはめちゃくちゃ賢いわーと感心するのです
元々、他人にあんまり期待とか依存とかをしない考え方の人なんだと思うけれども
他人との境界がしっかりしているから支配することも支配されることもなくて
そもそもが争いの世界には生きていないんですよね
戦闘民族で生まれ育った己の環境や気質をわたしはたまに呪いつつ
それでもめげずにそういう民族の方々を見習いながら
日々精進、てな感じなんですわ