豊かさの物差し

color カラー

都会の景色を見ていると、エネルギッシュで活気溢れる人工的な都会の面白さに次々と目を奪われて沢山の刺激を貰う

無彩色、寒色系、極彩色、街によって個性が豊かで色の洪水が起きていたり

交感神経が活発になるシーンが多い

対して、電車や車から田舎の景色を見ていると、日本の田園風景に見惚れる時がある

緑の絨毯の美しさ、整備された畑の土の茶色、青い空のコントラスト

余計なノイズが少ない色、自然の美しさ

お庭がある家の綺麗な植栽や照明など暖色系の温もり、情報量も多過ぎずゆったり流れる時間はそのまんまリラックスに繋がる

どっちにもいいところがあり、どっちにも不便やストレスはあって

そもそもの好み、趣味嗜好、生活の優先順位も様々

そんな事をわざわざ人と話す機会もそうないんだけど

旧友との会話の中で、ちょっと考えるところがあって

豊かさってなんやろなーという話題をここに記そうと思った

10代の頃、都心が絶対正義みたいな時代が私にもあった

時代背景もあると思う

あの頃は今と違いアナログ社会

雑誌の切り抜きや身の回りの誰かから教えてもらった情報を頼りに足繫く流行りのショップに足を運び、リアルに足を運んだ者だけがたどり着ける情報格差が確かに存在した

20代もわりとそうだったかな

百貨店勤務という職業柄も手伝って尚のこと

30代、少しずつ変化があって

40代の今は、だんだんそうじゃない価値観になった

田舎といってもわりと便利な田舎にしか住んだことがないので、僻地みたいな極端な田舎とはまた別なのかもしれないけれど

都心も郊外の街(田舎)も両方に住んでみて、自分が暮らしの中で何を幸せだと感じるか、何を優先しているのかが今はかなりハッキリしている

それは私個人の価値観であり生き方であり暮らしであり

だから、他人と比較してどちらがいい、悪い、は不毛の争いだとつくづく思う

利便性とか最先端のモノとか洗練度合いでいったら都心が一番でしょ

そこは異議無し

インテリア、ファッションのリアル店舗でいったら東京が断然面白い

でも、住みやすさ、豊かさ、楽しさ、充実度などは十人十色、様々に別れる

それをわざわざ誰かにアピールして議論を仕掛ける気にはならない

そういう内面的な充実度って、他人には分かりようがないもの

何をもって幸せと感じるのか

同年代でも未だに田舎をバカにする、見下す人はいる

40~50代ともなれば、もう暮らしの拠点は大体定まっていて、自らの選択の結果そこに身を置いている人が殆どだろう

だから、親の元で選択の自由が無かった10代の子供とは違う響きやニュアンスが含まれてくる

確かに言われても仕方ないようなダサさとかイケてなさとかしょーもなさは事実として否めない

田舎の残念なところはたくさん存在するからね

たまにしか合わない旧友くらいの距離感だといちいち議論する事すら面倒くさいというのはあるにせよ

たとえ友であっても反論も指摘もしないが同調する気も起きないのは、私が少し大人になったからなのか

昔は一緒になってバカにしてたり同調してたんだよなー…と振り返る

10代の頃なんて親の庇護の元で暮らしているのに何だか生意気で見下してて、それだけ私は狭い世界に生きていたんだと思う

未だにその頃と価値観が変わらず都会に住んでいる自慢をしたり田舎を見下す言動が多い人がいると

あぁ、もうすっかり違う価値観の暮らしの中で生きているんだなーと思う

で、イケてるイケてない、みたいな物差しって、誰かが誰かに対して判断するんだろうけど、自分で言う事でも思う事でもないし

どっちもよいとこある、どっちもよくないとこある、ってグレーな感じでどっちも楽しめるのが一番人生充実するのかもしれないなと思う

どっちつかずでいいんじゃないかな

あんまり何度も都会人ぶられたり見下しがキツいと

えー加減にせーよ、しつこいな怒

とは内心思うけど

それよりも、なんか自分の暮らしの豊かさを感じられていないのかなーとか

自分の選んだ人生に納得がいっていないのかなーとか

そういう目で見てしまう自分がいる

豊かさとか幸せって、他人との比較では永遠に得られないものなんだろうと思う

誰か、ではなく自分と向き合ったり対話したりしてる人だけが感じられるものなのかもしれない

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